Habari za Dar es Salaam No.53
"Darwin's Nightmare-2"
― 『ダーウィンの悪夢』後日談 ―
根本 利通(ねもととしみち) 8月1日の「Daily News」のトップ記事のタイトルに目を奪われた。 "JK Scorns Negative Film on Mwanza"というものだった。つまり「JK(ジャカヤ・キクウェッテ)、ムワンザに関する否定的な映画を軽蔑」とい...
Habari za Dar es Salaam No.52
"Citizens of the Sea"
― 海の市民たち ―
根本 利通(ねもととしみち) この7月14日~23日の間、ザンジバルで開かれた「ザンジバル国際映画祭(Zanzibar International Film Fair」を覗いて来た。今年で9回目であるが、今まで見る機会がなかった。正式名称は国際映画祭だから、映画上映が中心で...
Habari za Dar es Salaam No.50
"Maji Maji Centenary"
― マジマジ 100周年 ―
根本 利通(ねもととしみち) ダルエスサラームの大雨季は明け、さわやかな青空が広がっている。今年の大雨季は長かった。例年より3週間ほど早い3月初めに大雨季に突入し、5月中旬にやっと終わった。5月に入っても重苦しい空の色で、終日降り続く日があり、その日ダルエスサラーム空港では...
Habari za Dar es Salaam No.49
"Darwin's Nightmare"
― ダーウィンの悪夢 ―
根本 利通(ねもととしみち) 今年の3月の「通信」No.47で触れたフランス映画「ダーウィンの悪夢」について、再度触れたい。一部内容は重複するので、最初にお許しを願っておきます。 📷 「ダーウィンの悪夢」というドキュメンタリー映画(2004年製作)は、フランス、オーストリ...
Habari za Dar es Salaam No.48
"Awamu Mpya"
― 新政権 ―
根本 利通(ねもととしみち) 3月1日にダルエスサラームでは大雨が降った。その後、重苦しい空の色が続き、大雨季に突入した。例年、1週間くらい大雨季の予兆の雨が続き、いったん途絶えて、また3月下旬ころから本格的に大雨季になるのだが、今年は早かった。その後もあまり途絶えることな...
Habari za Dar es Salaam No.47
"Mazingira ya Ziwa Victoria"
― ビクトリア湖の環境問題 ―
根本 利通(ねもととしみち) 昨年の12月から今年の1~2月にかけて、キゴマとムワンザを行ったり来たりした。正確にはタンガニーカ湖とビクトリア湖周辺を動いていた。正月に遊びに行ったウガンダのジンジャもビクトリア湖畔の町だった。これは「ビクトリア湖の環境問題」というテーマのテ...
Habari za Dar es Salaam No.46
"Uganda"
― ウガンダ紀行 ―
根本 利通(ねもととしみち) 昨年の正月にモザンビークに行って、久しぶりの隣国で刺激を受けたことから、今年の正月にはウガンダに行ってみた。ウガンダに行くのは実は初めて。タンザニアに一番最初に来た1975年以来、30年経過し、東アフリカ三国と言われるのに行く機会がなかった。当...
Habari za Dar es Salaam No.45
"Uchaguzi Mkuu 2005(6)"
― 2005年 総選挙(6) 開票結果―
根本 利通(ねもととしみち) 新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。 速報とは言えなくなってしまったが、12月14日に行われた総選挙の結果をまとめてみたい。複数政党制になって3回目の総選挙である。...
Habari za Dar es Salaam No.44
"Uchaguzi Mkuu 2005(5)"
― 2005年 総選挙(5) ザンジバルの結果―
根本 利通(ねもととしみち) 今年の総選挙は変則的になってしまったが、10月30日に行われたザンジバルだけの選挙の結果をまとめてみたい。複数政党制になって3回目の総選挙である。 焦点のザンジバル大統領選挙は、アマニ・カルメ現大統領(CCM)が再選を果たし、セイフ・ハマド(C...
Habari za Dar es Salaam No.43
"Uchaguzi Mkuu 2005(4)"
― 2005年 総選挙(ザンジバル)―
根本 利通(ねもととしみち) 📷 一昨日(10月30日)に総選挙が行なわれた。複数政党制になって3回目の総選挙である。 というニュースを送る予定だったが、3日前(10月28日)に延期になってしまった。その前夜、野党CHADEMA(民主開発党)の副大統領候補が亡くなっ...
Habari za Dar es Salaam No.42
"JATA World Travel Fair 2005"
― 世界旅行博 2005年 ―
根本 利通(ねもととしみち) 9月22日から24日の間に東京の有明のビッグサイトで開かれた世界旅行博に参加した。JATAツアーズとしては創立の翌年、日本にいる知人に頼んで参加したことがあるが、私自身は初めてであった。謳い文句は「世界110の国と地域の感動の旅」であるが、勝手...
Habari za Dar es Salaam No.41
"Uchaguzi Mkuu 2005(3)"
― 2005年 総選挙(3) ―
根本 利通(ねもととしみち) いよいよ8月20日から、総選挙が始まった。連合政府大統領・国会議員、ザンジバル自治政府大統領・国会、さらには今回は地方議会の選挙も同時に行なわれる文字通りの総選挙である。立候補者が書類を配布される。10月30日の投票日までの2ヶ月余に及ぶ長い選...
Habari za Dar es Salaam No.40
"Selous Game Reserve"
― セルー動物保護区(2)―
根本 利通(ねもととしみち) タンザニア最大の自然保護区であるセルー動物保護区の続報である。前回(2004年11月)ダルエスサラーム通信第31回ご紹介した通り、アクセスの悪さと費用が高いことから、私個人では2回しか行ったことがなかった。昨年、TBSテレビの「世界遺産」ロケの...
Habari za Dar es Salaam No.39
"Serengeti in Rainy Season"
― 大雨季のセレンゲティ ―
根本 利通(ねもととしみち) (先月の「大地溝帯を行く」の続編です) ナトロン湖から大地溝帯をよじ登って、セレンゲティ国立公園のロボ地区に入った。豪雨の中、必死に走って何とか昼食に間に合ったロボ・ワイルドライフ・ロッジは、昼食を摂っている国立公園の役人はいたものの、泊まりは...
Habari za Dar es Salaam No.38
"Great Riftvalley"
― 大地溝帯を行く ―
根本 利通(ねもととしみち) この5月、久しぶりに大地溝帯を走った。日本でいうゴールデンウィークは、タンザニアは大雨季のさなかで、閑散期。セルーなどのキャンプは閉鎖され、ビーチでのんびりするにも、野生動物を見るにも適した時期ではない。ということで日本からの観光客も少なく、ま...
Habari za Dar es Salaam No.37
"Bomani Afariki Dunia"
― ボマニ氏の死去 ―
根本 利通(ねもととしみち) 4月1日朝、ポール・ボマニ氏がダルエスサラームの病院で亡くなった。80歳。自宅でテレビを見ていて意識を失い、3月25日から入院中であった。死因は脳溢血とされる。4月3日日曜に学長であったダルエスサラーム大学の教会でミサ、その後自宅に遺体は移され...
Habari za Dar es Salaam No.36
"Uchaguzi Mkuu 2005(2)"
― 2005年 総選挙(2) ―
根本 利通(ねもととしみち) ダルエスサラームは大雨季の只中にある。昨年11月の小雨季のころから雨量が多く、「今年は小エルニーニョだ」とタンザニア人が言っていたが、確かに多いように感じる。道路が一気に悪化するのは困りものだが、幾分でも涼しくなるのは助かる。...
Habari za Dar es Salaam No.13
Unguja na Pemba
― ザンジバルと政治 ―
根本 利通(ねもととしみち) ダルエスサラームの東北のインド洋上にザンジバルがある。ザンジバルはウングジャ島とペンバ島という大きな2つの島とそれに付属する小さな島々によって構成されている。通常ザンジバル島と言うとウングジャ島を指す。ザンジバルの人口は昨年の8月に行われた国勢...