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Habari za Dar es Salaam No.135   "Bajeti 2013/4" ― 2013/4年度予算案 ―

相澤

根本 利通(ねもととしみち)

 2013/4年度予算案編成・審議は、従来とは大幅な変更になった。例年6月の第二木曜日に予算案が発表され、それから国会で審議に入るのだが、今年は3月下旬には予算案の概要が新聞に報道され、4月の国会で審議が始まった。

📷 水を待つムヘザ県の女たち 『Mwananchi』2013年4月29日号  私は補正予算案のための国会だと思って気にも留めなかったのだが、5月に入っても延々と各省庁の予算審議が続いている。おかしいなと思って訊いたら、例年予算の決定が遅れ、7月からの会計年度なのに、7月~8月は予算執行ができずに仕事が止まってしまう。そこで今年は7月1日に予算執行ができるように、予算国会を早く始めているのだという。少しあわててフォローしてみた。

 まず、暫定(当初国会に提出されたもの)予算の大枠を見てみよう。数字は3月24日付の『The Citizen』に拠る。

 (1)今年度の歳出:16兆7148億シリング(前年度15兆1196億シリング=10.6%増)    ・通常予算:11兆3227億シリング(前年度10兆5918億シリング=6.9%増)    ・開発予算:5兆3921億シリング(前年度4兆5278億シリング=19.1%増)      うち海外援助:1兆7992億シリング  (2)今年度の歳入:16兆7148億シリング    ・国内の税収および非税収入:10兆7332億シリング(前年度9兆769億シリング=18.2%増)      うち地方政府の収入:4250億シリング(前年度3622億シリング=17.3%増)    ・外国からの借款、贈与、援助:2兆6321億シリング(前年度3兆1567億シリング=16.6%減)    ・国内からの借款:1兆9693億シリング(前年度1兆6320億シリング=20.7%増)    ・商業的借り入れ:1兆3802億シリング(前年度1兆2541億シリング=10.1%増)

 ただし、上記の数字はあくまで暫定的なもので、4~5月の国会審議を通して上積みされ、6月13日に正式な予算案として国会に提案されることになっている。最終的な予算案は18兆~19兆シリング近くに達すると予測する経済学者もいて、昨年度予算と比較するには上記の暫定予算の数字は適当ではない。現実的に、昨年度の暫定予算は13兆3700億シリングであったのが、最終予算案では15兆1200億シリングまで、約1兆7500億シリング、13%あまり増えていた。

 2011/12年~2015/6年の5年開発計画では、経済成長率を2017年までに9.1%に押し上げ、現在11.7%である失業率を一桁に抑えることを目標としている。また免税許可の多さが昨年来議論されているが、現在GDP3.8%にも達するのを1%まで漸減する予定であるという。海外援助は昨年比約5200億シリングの減少。通常予算のうち、約38%は公務員給与に充てられるという。

📷 空席が目立つ国会 『The Citizen』2013年6月4日号  さて予算案審議の国会の様子を見てみよう。各省庁毎の予算を順次審議していく。4月10日の首相府および地方政府省の予算案提出から始まった。ピンダ首相自ら4兆2000億シリングの予算説明に立った。1957年のマレーシアは、現在のタンザニアと同じ農業と鉱産物主体の経済であった。しかし国家の主導で1970年代から製造業を含め産業の多様化をはじめ、いまや中進国から2020年には先進国の仲間入りしようとしている。このマレーシア型の開発モデルを目指すと表明した。

 今年度の予算案提案で大きく揉めるだろうと思われていたのは、鉱山エネルギー省と教育省が双壁だったろう。それ以外に波乱要素を抱えていると(私が)思っていたのは、水省、運輸省、農業省、天然資源観光省であった。果たしてどうだったか、簡単に触れたい。

 農業食糧安全協同組合省の不安は、スローガン「農業第一(Kilimo Kwanza)」がはかばかしく進行していない問題である。2003年のアフリカ連合(AU)のマプト宣言で、タンザニアは国家予算の最低10%を農業に投資することに合意した国のひとつであった。当時の農業予算は全予算の5.7%であった。その後緩やかな増加傾向にはあるが、2010/11年の7.8%が最高で、昨年度は7.2%に留まっていた。

 本年度の農業予算は首相府に続いて4月22日に提案された。予算額は3330億シリング。全予算のなんと2.0%にすぎない。これは多くの部分を通常予算ではなく開発予算、それも海外からの援助に頼るためなのだろうか?モンサントの遺伝子組み換え種子の導入批判も野党から出ていた。しかし、あっさりと2日間で予算案は承認された。

 水省は、依然として改善の兆しのない、農村部、都市の給水問題で批判が高まっていた。4月24日に提案された予算案は3984億シリングだった。うち3794億シリング(95%)を開発予算に注ぎ込み、その原資の過半(2410億シリング)は援助だという。この予算では2015年に都市部90%農村部65%に安全な水を供給するという目標は、「非現実的でジョークに過ぎない」と与党を含む多くの議員から厳しく批判された。マゲンベ水大臣は「灰を飛び超えて野火を踏んだ」と新聞の漫画で揶揄された。

 結局、首相と議長の介入で水省の予算は撤回され、1845億シリング増額され、4月29日に承認された。財務相はこの増額分がどこから来るのかは明示しなかった。野党議員は「3年前、インフラ省の予算が国会で増額されたが、結局そのお金は来なかった。今回増額分がどこから来るのか明らかにすべきである」と迫ったが。

📷 ンゴロンゴロ保護区のマサイの集会 『Mwananchi』2013年5月24日号  国会の最初の首相府とその関連予算の時は、野党議員の質問が盛んで、かつ若い議員は挑発的な発言が多く、年配の議員がその無礼を怒ったり、議長裁定で5名の議員が5日間出席停止になったりした。国会でホットな論戦が闘わされていると思ったら、4月24日の新聞記事でがら~んと空席が目立つ国会の写真が出た。農業省の予算審議の日である。その記事の中心は56人いる大臣副大臣のうち、わずか13人しか出席していなかったということだった。「大臣トンコ」と大見出しで書かれていた。昨年7月の国会で352人の国会議員のうち、わずか110人の出席しかなくて、院内規則を厳しくしたのではなかったかと書かれていた。

 天然資源観光省のカガシェキ大臣による予算提案は4月30日であった。予算総額は757億シリング。うち117億シリングが開発予算に充てられるのだが、さらにそのうちの107億シリングは外国の援助だという。国会の論戦のなかで、昨年度の開発予算は127億シリングだったがすべて海外援助に頼っていた。しかし2月末までに3億6000万シリングしか拠出されていないという。いかに援助に頼ることが不安定か。

 ンゴロンゴロに隣接するロリオンド狩猟統制区域で、その土地の住民であるマサイの人びと政府との尖鋭な対立が起こっていた。4000km²のうち2500km²をマサイ遊牧民のために残し、残りをセレンゲティの動物の回廊として政府が管理するという。しかし、土地の人びとは政府高官が関与するハンティング(狩猟)ブロックとして接収されるのだと信じており、先祖伝来の土地を奪われるのなら、ンゴロンゴロへのゲートを封鎖するという動きも示した。ほかにもCCM書記長の所有する船会社が、ベトナムへの象牙輸出に関与したという野党議員の主張も目立った(この件は、6月CCM書記長が名誉棄損で訴える展開となった)。ここ数年ほどタンザニアにおけるゾウの密猟は目立っていて年1万頭も殺されているというデータがあり、その対策も急務であろう。

 5月13日に提案された建設省マグフリ大臣提案の予算は大きく、1兆2264億シリングだった。うち開発予算は8452億シリング、さらにそのうちの3971億シリングが海外援助だとされる。そのなかではダルエスサラーム-チャリンゼ-モロゴロのハイウェイが最大で、他にニューバガモヨ、スンバワンガ-ムパンダ-ニャカナジ、ドドマ-イリンガ、マサシ-バンバベイなどの道路、キガンボーニ橋、タザラ立体交差橋などが挙げられている。

 ルクワ州選出の与党の国会議員は、「わが地方の道路建設の24%しか完成しておらず、中国の建設会社は待ちくたびれて砂利を売り出した。大統領の2010年の選挙公約はどこへ行った!」と批判し、予算案を否決する意向を示した。なだめる同僚の議員に対し、「自分は選挙民のためにここにいる」と反駁していた。

 運輸省ムワケンベ大臣の予算提案は5月16日だった。予算額は4910億シリングで、課題はダルエス港の処理能力と鉄道の輸送力の改善が大目標だった。特に内陸国(ザンビア、マラウィ、コンゴ、ブルンジ、ルワンダ、ウガンダ)への物資の輸送ルートとしての期待である。総予算の23%に当たる1131億シリングがTZL(タンザニア鉄道会社)に投入される。13両の機関車、22両の客車、274両の貨車の新規購入計画がある。2014年には2012年の3倍の輸送能力を持つという。さらに昨年始まったダルエスサラームの市内列車に、街中~空港~ゴンゴラボト線が加わり、さらに郊外への4線が計画中であるという。

📷 提案に反対する与党議員 『Mwananchi』2013年5月15日号  さらにTAZARAには中国からの672億シリングの借款が入る予定。またタンザニア航空(ATCL)にも機体の新規リース・購入計画があるという。いいことづくめのプランだが、国会では厳しい批判にさらされた。昨年の予算でも1040億シリングの予算がTZLについていたが、結局その20%しか支出されなかった。「TZLもATCLもいったん民営化され失敗してまた再国有化されただけで、国民の負担になるだけだ」と醒めた意見も出ていた。

 さて、今国会の最大の懸念は鉱山エネルギー省の予算であった。この省の予算案説明は5月22日にあったのだが、その前からムトワラでは混乱・暴動を恐れてバスターミナルなどの繁華な人が集まる場所の店は閉めていた。この問題の詳細は次の「通信」に書きたいと思っているが、要はモザンビークとの国境のムトワラ沖に膨大な埋蔵が確認された天然ガスが地元を素通りしてダルエスサラームに運ばれてしまうことに対する反対運動である。昨年12月に大規模なデモが始まり、今年1月にも死人が出て与党の大臣・議員の家が焼かれた騒動があった。

 さてムホンゴ大臣提案の予算案は1兆1020億シリングで、昨年度比33.4%アップ。うち90%に当たる9929億シリングが開発予算で、その財源の56%が国内財源だとされる。中国の間接会社が請け負うトワラ~ダルエスサラーム間532㎞のパイプライン建設に、タンザニア政府は630億シリング支出するというが、ほとんどは中国からの借款で賄われる。7年の猶予期間の後の20年返済で年利1.5%だそうだ。ダルエスサラームに運ばれた天然ガスは、現在日本の商社を主にしたコンソーシアムが請け負ったキネレジ発電所に運ばれる。このキネレジ発電所は第2期までで390MW発電能力があるという。

 「天然ガスが地元を素通りしてしまう」という反対に対する給付として政府が用意したのは、セメント工場とアメリカの会社が建設する採掘・調査用の器具の修理工場。ガスの売上利益の0.3%は地元に還元される。若者たちは職業訓練を受け、学校・診療所・電気・水道といった社会サービスも後々付いてくるという。しかし、こういう政府の説明には納得せずに、暴動は起こり、店や家が焼かれ略奪され、警察だけでなく軍が出動して鎮圧し、戒厳状態になった。ジャーナリストも地元の要望を正確に伝えないと暴行を受けた。妊婦が流れ弾に当たって死亡したほか数名の死亡が伝えられ、数十名の逮捕され、地元出身の与党国会議員も扇動の罪で起訴される騒乱となった。

 教育省は2月に発表された中学卒業試験の不合格率が60%を超えたことが、多くの非難がわき上がり、大臣、官僚の引責辞任を求める政治問題化していた。経過は先月の「ダルエスサラーム通信」「昨今の中等教育事情」の参照してほしい。国会での責任追及を恐れて、提案する省庁の順番を変えてまで遅らせた結果はどうだったか。6月3日に新憲法草案の発表があり、そのどさくさを狙った6月4日の提案だったのかと勘ぐれないこともない。

 カワンブワ教育相による予算案は6897億シリングで、前年度予算の7245億シリングを5%ほど下回った。うち開発予算はたった726億シリングしかないという。現在の教育条件の悪化の最大の背景である教員数の不足、給与条件の改善、学校の教室数、施設の不備などに対応できるとは到底思えない。当然のように厳しい批判が浴びせられたが、外国の援助頼りという状況では早急な改善は期待できないだろう。

📷 最終予算案を発表するムギムワ財務相 『Mwananchi』2013年6月14日号  すべての省庁の予算の提案、国会審議を終え、最終予算案の発表の前日(6月12日)に次のようなニュースが新聞の一面を飾った。「われわれの予算が悪い冗談のようなのはなぜか?」。つまり今年度(2012/13年度)はもう終わろうとしているが、昨年の国会で認められた予算がまだ執行されていない省庁がたくさんあるということだ。2013年3月末、つまり予算年度の4分の3が終わった段階で、司法省の開発予算172億シリングは執行0%、産業貿易省は23%、土地省は33%、農業省のそれは39%だという。エネルギー鉱山省の90%は少ない例外だという。

 つまり、通常予算はともかく海外の援助に頼る開発予算の執行が低いということは、援助の見込みが外れたということなのだろうか。そうであれば予算額が増大してもそれが執行されるとは限らない。国会が認めた予算を執行しない権限が政府にあるのか?ない袖は振れないのか?そうであるならば、水省を始めとして畜産水産省や情報青年文化省などで認められた合計5790億シリングの予算の増額など絵空事なのか?

 6月13日に提案された最終予算案に対し、翌朝の新聞は次のように報じた。『The Citizen』は「それは税、税、税!」、 『Mwananchi』は「悲劇の予算」。一方政府系の『Daily News』は「すべてに触れた予算」と。次のような数字になっていた。

 (1)歳出:18兆2490億シリング(前年度15兆1196億シリング=20.7%増)    ・通常予算:12兆5749億シリング(前年度10兆5918億シリング=18.7%増)    ・開発予算:5兆6740億シリング(前年度4兆5278億シリング=25.3%増)      うち海外援助:2兆6921億シリング  (2)歳入:18兆2490億シリング    ・国内の税収および非税収入:11兆5375億シリング(前年度9兆769億シリング=18.1%増)      うち地方政府の収入:3835億シリング(前年度3622億シリング=5.9%増)    ・外国からの借款、贈与、援助:3兆8552億シリング(前年度3兆1567億シリング=22.1%増)    ・国内からの借款:1兆6999億シリング(前年度1兆6320億シリング=4.2%増)    ・商業的借り入れ:1兆1564億シリング(前年度1兆2541億シリング=7.8%減)

📷 歳入の財源 『The Citizen』2013年6月14日号📷 歳出の内訳 『The Citizen』2013年6月14日号

 歳入増には当然のように増税で、まず伝統的な項目、飲料(ソフトドリンク、ビール、ワイン)、タバコ、石油(ガソリン、ディーゼル、灯油など)、車両関係(登録料、製造10年以上の車両)などが少しずつ引き上げられた。物価に大きく影響するのは石油価格への増税だろう。試算では1リットル当たりガソリン174シリング、ディーゼル115シリングの値上げになるようだ。実際の小売価格はもっと多く値上がりするだろうから、輸送費が増え、当然物価にはね返る。新しい収入源として、伸びの目覚ましい携帯電話会社、携帯電話を利用した送金(M-Pesa)への課税が挙げられる。それ以外に輸入家具、香水、皮革製品、娯楽用ボート、ヘリコプターなども課税対象となった。

 免税措置の比率がほかの東アフリカ諸国より高いのがタンザニアの特色だったが(2011年にはGDP比4.3%)、それを順次引き下げて1%程度にもっていく方向である。今回は観光業を中心として投資に対する優遇措置を引き下げたり、観光用のチャーター機のVAT免除がなくなったりした。投資促進法で認められていた資本財に対する免税率も90%から75%に引き下げられらた。さすがに一気にゼロにはしない。内国産綿花を使った綿織物のに対するVAT免除もなくなるようだ。

 減税になった方は、まず所得税の最低課税基準が引き上げられ税率が1%下がった。雇用者に課せられる従業員の技術開発税も1%減った。また鉄道関係の部品の関税がゼロになったが、これは倒産寸前の鉄道公社(TZL)やTAZARAのためだろう。小麦やコメの消費税も下げられたが、利益を受けるのは消費者か、あるいは大食品会社だろうか。ボダボダ(バイク・タクシー)やバジャジ(三輪タクシー)の免許料がなくなったが、これで利益を受けるのは個人営業主か雇用主か。個人的には交通ルール無視のボダボダやバジャジの規制をもっと厳しくしてほしいものだと感じている。

 歳入に占める中央・地方の税収は63%を占める予定である。これはGDPの20.2%に当たり、昨年度の17.7%から上昇している。経済成長率は2012年の6.9%から2013年は7.0%、そして2014年は7.2%という目標値が挙げられている。一方でインフレ率は昨年5月の18.2%から大幅に下がり8.3%、来年5月の目標は6.0%とされる。海外からの援助への依存率は昨年度の20.9%とほぼ同じレベルの21.1%となった。一方で国の借金は昨年3月の20兆2800億シリングから、2013年3月には23兆6700億シリングと16.7%増えた。うち海外の分は18兆2800億シリングである。ちょうど今年の予算総額と同じ数字になる。GDP比でいうと32%程度ということになるのだろうか。

 本予算案は、6月24日の国会で通過した。賛成235票、反対35票、棄権83票。CHADEMAの48議員全員は棄権に回った。これは6月15日にアルーシャで起こったCHADEMAの集会に投げ込まれた爆弾で、党員を含む4名が死亡、70ね以上が負傷したした事件に関連している。党幹部の議員が一時警察に拘束され尋問を受けたり、葬儀に参列するために国会の休会が議長から許可されずに、予算に関する議論が不十分だという抗議であるという。予算案の通過後、なお観光関係の免税措置の復活、石油関係の増税の縮小が議論されている。

 最後にザンジバル自治政府の予算案に触れておく。今年度の予算は6585億シリングで、昨年度の6489億シリングに比べわずか1.5%の伸びである。政府の歳入予定は3346億シリング。175億シリングを公務員給与の改善に充てるとしているが、総予算の伸びよりも多いのが気になるところである。

☆参照文献☆ ・『The Citizen』2013年3月24日、4月11日24日25日、5月1日14日17日23日、6月4日5日12日~15日、25日号 ・『Mwananchi』2013年4月24日29日、5月15日17日、6月5日12日~15日、25日号 ・『Daily News』2013年6月14日15日25日号

(2013年7月1日)

 
 
 

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