根本 利通(ねもととしみち)
3月20日にザンジバル自治政府の再選挙が行なわれた。昨年10月25日のタンザニア総選挙の内、ザンジバル自治政府分が無効とされ、再選挙となったものである。『The Citizen』『The Daily News』『Mwananchi』の3紙を中心として、ほかの新聞も一部参照して、それを時系列に編成した。備忘録のためであり、長くて読みづらいがご容赦されたい。また新聞報道に拠っているので、誤報があった場合は検証のしようがない場合が多い。
2015年10月25日 タンザニア総選挙(複数政党制に復帰して5回目)が行なわれた。タンザニア連合政府の大統領、国会議員、各地方議員を選出。ザンジバル在住者は、ザンジバル自治政府の大統領、ザンジバル議会議員も選出するから、1人5票を投じた。当日のザンジバルの登録有権者数は、503,193人。投票所は1,580か所。大統領候補を出したのは14政党だった。
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ZECによる選挙無効、再選挙の宣言(10月28日)
『The Citizen』2015年10月29日号
10月26日 野党CUF(市民統一戦線)のザンジバル大統領候補であるマアリム・セイフ・シャリフ・ハマド(72歳)が記者会見で勝利宣言をする。セイフ(CUF)が52.87%対アリ・モハメッド・シェイン(CCM)47.13%、票数でいうと200,007票対178,363票ということである。
10月28日 ザンジバル選挙管理委員会(ZEC)委員長ジェチャ・サリム・ジェチャが、「さまざまなイレギュラーなこと」を理由に、選挙の無効、再選挙を宣言する。その理由として、「セイフがZECの発表前に票数を出したことは法律違反」、「ペンバ島のいくつかの投票所で、登録者数より多い投票数が発覚」、「ペンバ島で投票箱がいくつかの投票所の外に運ばれ、開票が行なわれた」、「ペンバ島の投票所の外で、TADEAの選挙監視人が殴られる事件」、「ペンバ島の開票結果報告用紙の数字がいくつか書き直されていたこと」などを挙げた。ただし、ザンジバルの50選挙区で投じられたタンザニア連合政府の大統領、国会議員選挙に関しては有効とされ、連合政府の大統領、国会議員選挙に関しては票数が発表された。米国大使館が即日反対声明。
10月29日 英連邦、EU(ヨーロッパ連合)、AU(アフリカ連合)、SADC(南部アフリカ開発共同体)の選挙監視団が選挙無効宣言に反対し、開票結果を発表するように要請。EAC(東アフリカ共同体)選挙監視団、英国大使館、人権とよい統治のNGO(CHRAGG)なども重大な関心を表明。
10月30日 ザンジバル法律家協会(ZLS)、タンガニーカ法律家協会(TLS)がそれぞれ、今回の決定を法律違反とし、再考を求める声明を発表。CUFは再選挙に参加しないことを表明。
11月2日 ザンジバルのシェイン大統領の任期満了(2010~15年)。CCMの緊急中央委員会(ジャカヤ・キクウェテ議長)がザンジバル問題を討議。その前日、キクウェテ大統領は、軍の司令官とCUF幹部との話し合いを指示。セイフCUF書記長(大統領候補)はザンジバルの宗教指導者に仲介を求める。
11月3日 CUF以外でザンジバル大統領選挙に候補者を擁立した野党の内の6党が、国連事務総長にZECの決定を不服として、国連の仲裁を要請するレターを発送。
11月4日 セイフCUF大統領候補はダルエスサラームの大統領官邸で、キクウェテ大統領と面談。ザンジバルでセイフ・アリ・イディ・ザンジバル第二副大統領が宗教指導者と面談し、ペンバ島での投票の不正を非難。
11月5日 ジョン・ポンべ・マグフリの第5代連合政府大統領就任。
11月7日 ザンジバルでCUF最高評議会が開かれる。
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セイフとマグフリの会談(12月21日)
『The Citizen』2015年12月22日号
11月9日 ザンジバル大統領官邸で、シェイン・ザンジバル大統領とセイフCUF書記長が5時間にわたって会談。立ち会いはアリ・ハッサン・ムウィニ第2代大統領(ザンジバル大統領としては第3代)とアマニ・アベイド・カルメ第6代ザンジバル大統領)。
11月11日 ザンジバル大統領官邸で、シェインとセイフの秘密会談、4時間ほど。今回はサルミン・アムール第5代ザンジバル大統領も参加したと伝えられる。
11月13日 セイフ、ダルエスサラームでEU代表、ロワッサUKAWA(野党連合)大統領候補(元首相)と会談。ジョン・マリチェラ元首相が、ZECの判断に理解を示す。
11月19日 米国のミレニアム・チャレンジ(MCC)が予定している4億7200万ドルのタンザニアにおけるさまざまなプロジェクトに対する支援を12月の理事会で決定するか否かは、ザンジバルの政治情勢と、サイバー犯罪法による言論の自由の抑圧に対する懸念への立場の表明によるという条件を大統領府に送る。
11月30日 CCM副書記長(ザンジバル)ヴァイ・アリ・ヴァイが、再選挙は不可避という見解を示す。
12月16日 ザンジバル大統領官邸で第6回目のシェインとセイフとの会談。ムウィニ、アムール、カルメ元大統領、イディ第二副大統領も参加。
12月17日 サイディ・アリ・ムバルク前情報文化観光スポーツ相(CUF)が、現在の政府は無効のため、公用車の使用、給与の返還を表明。CUF出身の他の5人の正副大臣、セイフ第一副大統領も同様とする。
12月18日 MCCの援助停止について、野党(CHADEMA、ACT)がマグフリ大統領の介入を要請。
12月21日 ダルエスサラームの大統領官邸で、マグフリ大統領とセイフが初めて会談。サミア・スルフ・ハッサン連合政府副大統領(ザンジバル出身)が同席。マグフリは双方の解決努力を評価するという姿勢で、解決の糸口を示さず、失望感が広がる。EU、英連邦の選挙監視団は、選挙結果発表を続けるように要請(10月28日のZECによる選挙無効宣言の段階で、50選挙区中31選挙区分は発表されていたという)。
12月24日 イスラームの祭日マウリディのザンジバルの式典で、シェインとセイフが握手を交わす。
12月26日 ダルエスサラームの大統領官邸で、シェインがマグフリ大統領に経過報告をする。11月9日からシェインの下に特別委員会が設けられ、そのメンバーとして、セイフ、イディ、ムウィニ、キクウェテ、カルメ、アムールの名前が挙げられた。
12月28日 CCM全国執行委員会(NEC)ザンジバル特別委員会がその支持者に「再選挙に備えるように」訴える。翌日、CUF公共通信局長が「対話は続いている。CCMの宣伝を無視するように」訴える。
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ザンジバル革命52周年記念式典(1月12日)
『The Citizen』2016年1月13日号
2016年1月10日 ダルエスサラームで人権NGOを始め、8つのNGOが、「ザンジバル革命記念日を前に、対話の透明性・公開性を求める」声明を発表。参加したのは、全国NGO評議会(Nacongo)、タンザニア人権擁護連合(THRDC)、ザンジバル法律家協会(ZLS)、憲法フォーラム、タンガニーカ法律家協会(TLS)など。
1月11日 ダルエスサラームで、セイフCUF書記長が、「対話は失敗に終わった。ザンジバルの人たちは我慢強く待っている、2001年の流血事件の再現は避けたい。マグフリ大統領の積極的関与を」と記者会見。この会見でCUFの選挙代理人による集計結果を、有効投票数393,323票、セイフ207,847票(52.8%)、シェイン182,011票(46.3%)としている。参考までに挙げた連合政府大統領選挙でも、マグフリ194,317票、ロワッサ211,033票と野党がリードしていたという。
1月12日 ザンジバル革命52周年記念日式典にCUFは欠席。シェインは「再選挙を行なう」ことを公式に表明。その前日の「革命行進」のなかでCCM青年部の掲げたプラカードに革命時に使われた民族攻撃の表現が使われたとソーシャルメディアで12日に話題になる。野党から強い非難が出たほか、CCM内部からも「人種主義は党の理念に反する」と批判が続出、CCM広報官は謝罪した。
1月14日 ZECは再選挙日程決定のために会合を開く。一方、ザンジバル大統領官邸での第9回目の特別委員会にセイフも出席。また、昨年11月25日付けで、CUFがローマ教皇フランシスコにザンジバルの平和のための介入を要請するレターを出していたことが公表された。
1月22日 ZECが再選挙を3月20日に行なうことを発表。昨年10月の総選挙のやり直しという形式で、選挙運動の禁止、新たな立候補者や辞退、立候補者の差し替えは認めないという。
1月28日 ダルエスサラームで2日間開かれていたCUF中央委員会は、「ザンジバル国民の意思は昨年10月25日に決定されている」として、再選挙ボイコットを表明し、民主主義を愛するザンジバル人に選挙不参加を訴えた。
1月29日 欧米16カ国外交団(ベルギー、カナダ、デンマーク、EU、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国)が、ザンジバルの両者に対話を続けるように要望を声明。
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ゾンビ
『Mwananchi』2016年3月5日号
2月3日 ノルウェー大使が前日(2日)にCUFのザンジバル本部を訪問し、ナソロ・マズルイ副書記長と会談したと報道される。ノルウェー大使館は、訪問したのは大使ではなくて大使館員であり、CUFだけではなくてCCMのザンジバル本部も訪問し、ヴァイ副書記長と会談していると訂正した。これは1月29日の欧米16カ国の外交団声明に関連していると思われる。翌日(4日)の報道によれば、タンザニア政府外務省は、1月28日付けで外交団、国際機関が政党指導者、国会議員と会う場合は事前に政府の許可を取らないといけないという通達が出されていたという。
2月5日 ドドマの国会でタンザニア司法長官ジョージ・マサジュは「マグフリ大統領はザンジバルの再選挙に介入する権限はない」と表明。この再選挙の正当性、ZEC委員長の権限、連合政府大統領=軍最高司令官の権限は、さまざまに論議されている。ポール・ボマニ元連合政府司法長官や、オスマン・マスウード・オスマン前ザンジバル司法長官はZECの権限に疑念を呈している。
2月7日 ZECの2人の委員がダルエスサラームで会見し、「ZECの再選挙の判断はジェチャ委員長個人の判断で、違法である」と声明した。また、ゾンビと呼ばれる覆面をした強盗団が、ザンジバルのタウン西郊で横行しているという報道が流れた。警察署は正式の報告がないと否定的。
2月8日 外交団相手の新年シェリーパーティーで、マグフリ大統領は「ザンジバルの対話は閉ざされていないが、再選挙は予定通り行なう」と声明。ただし、パーティーに大統領は欠席し、外相が代読した。またザンジバル連立政権(SUK)の憲法条項が話題になりだした。ジュマ・ドゥニ・ハジCUF元副議長(UKAWA副大統領候補だった)が、「連立政権の第一副大統領は、憲法では大統領選挙で10%以上の得票を得た第二位の政党から選ばれることになっているから、CUFがボイコットしたら連立政権は成立しない」と述べた。
2月12日 CUFのセイフが「CCMとZECが再選挙の準備を止めたら対話を再開する」と記者会見。翌日、マグフリ大統領は「ZECの決定を尊重する。介入はしない」と否定。
2月17日 CUFなど3党の代表がZECの立候補者名簿からボイコットを表明している各党(この段階で14党中9党)の候補者名を削除するように要請。21日、ZECのジェチャ委員長は法的に正式のレターが出ていないと言って拒否。
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14人の大統領候補
『The Citizen』2016年3月12日号
3月3日 マズルイCUF副書記長は、ザンジバルは軍の車がパトロールで走りまわっていると発言。
3月5日 キソンゲのCCMオフィスが手製爆弾で破壊される。翌日(6日)ペンバのムカニャゲニ、キワプワ、キウユ・ミニングウィニ、コジャニ、コノウェのCUFオフィス5か所が放火された。またウングジャ島のキリマヘワ、キボジェのCUFオフィスも放火されたという。また1月からウングジャ島の北隣のトゥンバトゥ島でも放火事件が相次ぎ、多くの人びとが家を失っているが、警察の動きが鈍いという報道も出た。
3月7日 セイフCUF書記長が、ダルエスサラームで緊急入院して憶測を呼んだ。セイフは3月4日にインドでの医療チェックのための3週間ほどの旅行から戻ったばかりだった(ザンジバル政府の費用負担といわれる)。8日には退院し、マグフリ大統領、シェイン・ザンジバル大統領が見舞った。
3月9日 ザンジバル政府のモハメッド・アブード第二副大統領府国務相は、選挙監視人団が来ないことは強制できないので仕方ないと表明。CEMOT(選挙監視団連合)は不参加を表明済みであるという。
3月11日 南アで印刷された投票用紙がザンジバルに到着。昨年10月の総選挙と同じ、14人の大統領候補の名前と写真が記載されているという。ZEC経理担当者によれば、今回の再選挙の費用見込みは45億シリング(=約2億4千万円)とのことである。ちなみに、昨年の総選挙の際には53億シリングかかったという。
3月14日 CUFの広報局長代理ハマド・マスウード・ハマドが、ペンバ島では軍・警察の治安部隊による脅迫がひどく、人びとはモンバサに逃れたり、林に隠れたり、年配者は理由もなしに拘禁されていると記者会見した。それに対し、モハメッド第二副大統領府国務相はその主張は根拠がないと否定した。その晩、ウングジャ島の警察庁長官の自宅に手製爆弾が投げられた。16日にはその容疑に関連して42名が拘禁され、ハマドCUF広報も逮捕され、翌17日にはマンスール書記長顧問も逮捕された。。チャールズ・キトワンガ連合政府内務大臣がザンジバルに飛ぶ。ヴァイCCM副書記長は「ザンジバルは平和で問題がないが、一部の政治家が暴力を煽っているので、公安警察は彼らを監視し、必要なら逮捕して、法の裁きを受けさせるべきだ。ゾンビの存在も知らない」とインタビューで答えたと報道される。
3月18日 ザンジバル都市西部警察署長は「投票に行くのを脅迫されている人にはエスコートを出す」と言明。マズルイCUF副書記長は、「CCMとZECは選挙の偽の立会人を作っている」と批判。CUF以外の8野党(NRA、DP、Jahazi、Chaumma、UPDP、UMD、Makini、SAU)は再選挙不参加を再確認。一方、2野党(AFP、TADEA)は参加を表明し、ほかの2野党(ADC、ACT)の大統領候補も参加を表明しているが、ADCとACTは否定している。『Mwananchi』紙のザンジバル在住記者サルマ・サイドがザンジバル空港で誘拐され、行方不明になる。サルマの夫はCUFの国会議員であるらしい。
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ザンジバル、分かれ道
『Mwananchi』2016年3月22日号
3月20日 再選挙、投票当日。当日のテレビの生中継は、ウングジャ島でもペンバ島でも混乱はなく平穏な投票風景を映し出していた。ただ、どちらも閑散としていて、女性の投票者が目立った。当日の有権者は503,860人、投票所は1,580か所(うち、ペンバ島には463か所)と発表されている。投票所によっては人数の多寡はあるだろうが、1か所あたり平均300人あまりの少人数だ。国際選挙監視団は、AU、EAC、SADCおよびコモロ、ザンビアから来ていると発表されている。この日の夕方、行方不明になっていたジャーナリスト、サルマがダルエスサラームで発見され、警察で事情聴取後、入院した。
3月21日 選挙結果が早くも発表される。投票後24時間以内というのは史上初とのこと。投票数341,865票(67.9%)、有効投票数328,327票(65.2%)、シェインCCM候補の得票数299,982票(91.4%)と発表された。大統領選挙の第2位は、ADCのハマド・ラシッド・モハメッド候補で、9,734票(3.0%)、ボイコットしたセイフCUF候補が6,076票(1.9%)とされている。それ以外の11人の候補者は皆1%以下の得票率だった。議会選挙ではCCMが全54議席を独占すると思われていたが、波乱が起こった。南ペンバのジワニ選挙区、ここはCUFの強力な地盤だが、UPDP候補221票、CUF候補153票、CCM候補121票という結果になった。UPDPもボイコットしていたはずなのだが、CCM候補がいかにも不人気だったことだろうか。この問題は憲法上の規定と関わる。大統領選挙で10%以上の得票率を取った第2党、それがない場合は議会の第2党から第一副大統領を選出するか、あるいは空席にしておいて、憲法改正を待つかという問題になる。
3月22日 マズルイCUF書記長は、「シェイン大統領を承認しない」と声明。
3月23日 ZECペンバはジワニ選挙区におけるUPDP候補の当選速報を「開票時の計算間違いだった」と取り消した。
3月24日 シェイン大統領(68歳)の宣誓・就任式が行なわれる。米国やEUなどの欧米15カ国・機関の代表は参列しなかった。日本の代表はアフリカ、アジア、中東、ロシアなどの国24カ国と一緒に参列した。不明なのは中国、韓国、ベトナムなどである。
3月27日 ZECは比例代表による22議席を発表。全員がCCM名簿からで、選挙区選出議員54名と合わせて全76議席がCCMの一党独占となった。
3月28日 シェイン大統領は、第二副大統領にセイフ・アリ・イディ(74歳)を指名。留任である。第一副大統領は空席のままである。
3月30日 米国のMCC理事会が、タンザニアへの援助を停止することを決定したという報道が流れる。大きく影響を受けるのは、電力配電網の改善計画、地方道路網の整備、南部回廊の農業開発などであるとされる。TANESCO(電力公社)総裁は、世界銀行、アフリカ開発銀行の資金を導入するとしている。政府・与党側幹部は「依存体質から脱して、経済的自立の好機」と称し、野党側は「CCMの失敗」と批判する向きが多いようだ。
「政争の島」ザンジバル、さて、次の舞台は?
☆参照文献☆
・『The Citizen』2015年10月27日、29~31日、11月2日~15日、27日、12月1日、13日、16日、22~23日、25日号
2015年12月30~31日、2016年1月11~15日、21日、23~25日、2月1日、4~5日、8~9日、12~15日、17日号
2016年2月19日、22~24日、3月1~2日、7日、9~10日、12日、15~26日、28日、30日号
・『Mwananchi』2015年10月29~31日、11月2日~14日、12月3日、13日、18~19日、22~23日、25日、27~31日号
2016年1月12~20日、23~25日、2月3~11日、13日、15日、18日、22~25日、27~28日、3月4~12日
2016年3月15~30日号
・『Daily News』2015年11月1日、12月22日、27日、2016年2月12日、3月4日、21~22日号
・『The East African』2016年1月16~22日、2月13~19日号
(2016年4月1日)
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