タンザニア基本情報
1) 国名/ タンザニア連合共和国/Jamhuri ya Muungano wa Tanzania/United Republic of Tanzania
2) 首都/ドドマ (Dodoma)
最大都市/ダルエスサラーム(Dar es Salaam)人口 5,383,728人
タンザニア全土 人口 61,741,120人(2022年国勢調査)
3) 面積/945,087km2(日本の約2.5倍)
4) 気候/概して熱帯サバンナ気候。明確な四季の区別はなく、季節は雨季と乾季に大別される。3月~5月が大雨季、11月~12月が小雨季。最も暑いのは12月~2月で、6月~8月が乾燥して涼しく最も快適な季節である。ダルエスサラームなどの海岸地方は高温湿潤であるが、国土の大部分は高度1,000~1,500mの高原地帯であるため、赤道近く(南緯1~12度)であるわりには意外としのぎやすい。
5) 民族、人口/バントゥー系アフリカ人(スクマ、マコンデ、チャガ、ハヤ、ニャキューサ人など)が圧倒的多数。他にマサイ人など非バントゥー系アフリカ人もいる。海岸部中心にアラブ系とのミックス。インド系、ヨーロッパ系が少数。人口は、6,174万人(2022年国勢調査)。
6) 言語/スワヒリ語が国語、公用語。全国で話され、通用する。アフリカのなかでは識字率が高い国である。都市部では英語もかなり通用する。地方では各民族語が話されている。
7) 宗教/ザンジバルや海岸部、中央鉄道沿線(旧キャラバンルート)は、イスラームが多数派であるが、内陸の高原地帯などヨーロッパ植民者の影響の強かった地域ではキリスト教も多い。伝統的アニミズムも強く、イスラーム、キリスト教と重層をなしている。都市部にヒンドゥー教、シーク教がごく少数。
8) 政治/1961年12月9日にイギリスの信託統治領から独立したタンガニーカと、1963年12月に同じくイギリスの保護領から独立したザンジバルが、1964年4月26日に合邦して成立した連合国家。1995年の複数政党制による初めての総選挙で選ばれたCCM(革命党)のベンジャミン・ムカパは2期10年務め、2005年からその後任のジャカヤ・キクウェテも2期10年務めた。2015年の総選挙から大統領となったジョン・マグフリは2期目に入ったばかりの2021年3月に急逝し、副大統領だったサミア・ハッサンが新大統領となった。タンザニア初の女性大統領である。国会は一院制で、CCMが多数派。ザンジバルには自治政府があり、独自の大統領、内閣、議会を持つ。
9) 主要産業/農業(綿花、コーヒー、紅茶、タバコ、カシューナ ッツ、サイザル麻、除虫菊)、観光 、鉱業(金)
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タンザニアへの行き方
1)ビザ
日本のパスポートであれば、必要。2019年12月1日より在日タンザニア大使館でのビザ発給は終了しており、すべてオンライン申請となっている。詳しくは以下のサイトを参照。なお、空港でのオンアライバルビザも取得可能。
●在日タンザニア大使館HP
https://www.jp.tzembassy.go.tz/index.php/services/category/visa-information
●タンザニア入国管理局オンライン査証申請サイト
2)ルート
◎ 海路:タンザニアへ海路で入ることは70年代までは可能だった。インドのボンベイ(現ムンバイ)から定期船で10日間弱、ケニアのモンバサ経由で着くことができた。 現在は、通常こういうルートでは入れない。
◎ 陸路:アジアから、あるいはヨーロッパから陸路で来ることはここでは省いておこう。 一般的にはケニアのナイロビからナマンガ経由で入る旅行者もおり、特にセレンゲティ、 ンゴロンゴロ、キリマンジャロといった北部の観光地にやってくるツアー客はこのルートで入って来る人もいる。 ケニアからは他にもルートがあり、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、ザンビア、マラウィ、モザンビークとも国境を接しているから、往来は盛んである。
◎ 空路:日本からもっとも一般的なタンザニアへの行き方。 タンザニアには国際空港としてダルエスサラーム、キリマンジャロ、ザンジバルがあり、ムワンザにも国際線が発着する。
(A)ダルエスサラーム:タンザニア最大の国際空港。乗り入れ会社は、 TC(タンザニア航空)、KQ(ケニア航空)、PW(プレシージョン航空)、KL(KLMオランダ航空)、LX(スイス航空)、EK(エミレーツ航空)、QR(カタール航空)、WY(オマーン航空)、ET(エチオピア航空)、TM(モザンビーク航空)、SA(南アフリカ航空)、TK(トルコ航空)、 WB(ルワンダ航空)、MK(モーリシャス航空)など。
*エティハド航空は2018年10月1日よりダルエスへの乗り入れ便は中止した。
ルートには大雑把に言って4通りある
・アラビア半島・アジア経由
EK、QRは、ドバイ、ドーハ経由で、東京(成田・羽田)~ダルエスサラームを毎日就航している。他の航空会社に比べ所要時間が短いのが魅力。関空発着便はEKが便利。ETの場合は、アディスアベバ経由で、毎日運航している。 それ以外は、EYはダルエス発着便を取りやめてしまったため、日本からだとアブダビとナイロビの2箇所を経由することになる。KQも同様に香港、もしくはバンコクとナイロビの2箇所経由となる。
・ヨーロッパ経由日本からチューリッヒ、アムステルダムを経由して入る。LX、KLは週5便、運航している。乗り換えが1回で済むのが魅力だが、飛行時間が長いし、料金が高め。
・エジプト、トルコ経由
日本からTKでトルコを経由して入る。TKが成田(毎日)就航している。乗り換えは1回で済むが、乗り継ぎ時間が長く、ダルエスへの到着時間が微妙なのが難点。エジプト経由のMSは現在、運航停止している。
・南アフリカ経由
香港、シンガポール、クアラルンプールなどを経由して、ヨハネスブルグに入り、そこからSAで入る。2回乗り換えということと、ヨハネスブルグのトランジットが1泊になる可能性が高いのが難。
(B)キリマンジャロ:北部の観光地の入り口である。アルーシャとモシの中間にある空港。北部のサファリとキリマンジャロ登山の観光客には便利な位置にあり、離着陸する国際線が増えてきた。KL、QR、ET、TKのほか、PWがナイロビ、エンテべから、WBがキガリから来ている。
(C)ザンジバル:ザンジバル島への玄関口。乗り入れ航空会社はKQ、PW、ET、QR、WY、EK(Fly Dubai)のほか、シーズンにはイタリア、スイスからチャーター便が頻発する。
(D)ムワンザ:ナイロビからPWの直行便が毎日飛んでいる。他にもキリマンジャロ空港やエンテベ(ウガンダ)を結ぶ便も飛んでいる。
(E)ナイロビ:隣国ケニアの首都で、東アフリカのハブ空港的な役割を果たしている。北部の観光地にはダルエスサラームよりも近いことや、ダルエスサラームに就航していない航空会社などを利用した場合、ナイロビ経由になることもある。
3)費用
☆各社のエコノミー料金を例にあげておこう。
(2019年7月 最安値)
・EK: 関空発 183,000円~
・EK: 成田・羽田発 195,900円~
・QR:成田発 175,500円~
・ET: 成田発 190,200円~
・TK: 成田発 191,400円~
・KL: 成田発 168,500円~
・LX: 成田発 162,600円~
・MS:成田発 187,800円~
・SA: 成田発 233,400円~
*税・燃油サーチャージ込みの料金です。
*シーズンや空席状況によって変動します。