北部国立公園

セレンゲティ国立公園 (Serengeti National Park)

ンゴロンゴロ自然保護区 (Ngorongoro Conservation Area)

マニヤラ湖国立公園 (Lake Manyara National Park)

タランギーレ国立公園 (Tarangire National Park)

アルーシャ国立公園 (Arusha National Park)

キリマンジャロ国立公園 (Kilimanjaro National Park)

セレンゲティ国立公園
(Serengeti National Park)

タンザニアのみならずアフリカを代表する国立公園。ユネスコ世界遺産。1951年タンザニアでは最初の国立公園に指定された。北部サーキットの中心。地名はマサイ語の「果てしない草原」から来ているように、典型的な大サバンナが広がり、ケニアのマサイマラ草原に連なり、雨季の訪れに伴う150万頭と言われるヌーとシマウマの大群の大移動（マイグレーション）と、それを追うライオンの多さで有名で、「野生の王国」を形成している。

アクセスは北部の中心地アルーシャからで、車で8～9時間、軽飛行機で1時間。面積は14,763km2。悠久を感じさせる広さで、出来れば3泊以上滞在したい。入園料$70.8（VAT18%込み）。
公園北部を横断して、ムソマまで舗装道路を建設する計画が数年前からあり、マイグレーションを分断し、環境を大幅に変更・破壊するものとして、環境保護運動の強い反対がある。

☆宿泊☆

①セロネラ・ワイルドライフロッジ（Seronera Wildlife Lodge）

セレンゲティの中心部セロネラに位置し、最も古く岩（コピエ）を

利用した造りで、動物の集まる場所という最高の立地条件にある。設備にやや老朽化は見られるが、動物好きにはお勧めの宿。

②セレンゲティ・セレナロッジ（Serengeti Serena Lodge）

セロネラ地区の高級ロッジ。設備、サービスともに良い。

③ロボ・ワイルドライフロッジ（Lobo Wildlife Lodge）

セレンゲティ北東部にある。コピエを利用した造りで、中に入ると明るくて気持ちがよい。

④ムブジ・マウェ（Mbuzi Mawe Serena Camp）

セレナ系列の高級テンテッドキャンプ。セロネラからロボに向かう途中にある。

⑤フォーシーズンズ・サファリロッジ（Four Seasons Safari Lodge）

超高級ロッジ。セロネラからロボに向かう途中にある。敷地内に水場があり、そこに寄ってくるゾウが見られる。

⑥キラウィラ・セレナキャンプ（Kirawira Serena Camp）

セレンゲティ西部にあるセレナ系列の豪華テントキャンプ。

⑦セレンゲティ・アンダーキャンバス（Serengeti Under Canvas）

南ア＆Beyond系列の移動式、超高級テントキャンプ。

⑧クレインキャンプ（Kleins Camp）※公園外

＆Beyond系列。ただし、セレンゲティ国立公園の境界の東側の外のロリオンド地区にある。

⑨Kubu Kubu Tented Lodge（クブクブ・テンテッドロッジ）

セロネラ北部の丘陵の上にある。ロッジからの展望が素晴らしい。

⑩マイグレーション・キャンプ（Migration Camp）

Elewana系列。北東部ロボ地区にある、豪華テントキャンプのはしり。

⑪パイオニア・キャンプ（Pioneer Camp）

Elewana系列。セロネラ南部にある豪華テントキャンプ。

ンゴロンゴロ自然保護区
(Ngorongoro Conservation Area)

アルーシャからセレンゲティ方向へ向かって4時間。セレンゲティと隣接し、同じ生態系を共有している。世界遺産。ンゴロンゴロクレーターの中には多くの動物が安定して住んでいるので、（キリン以外は）1年中確実に見られる。クロサイを見ることが出来るのは、タンザニアではここだけ。面積8,300km2。入園料$70.8／日（VAT18%込み）。クレーターサービス料$295／車（VAT18%込み）。

またここは国立公園ではないので、遊牧民マサイが伝統的な生活を送りながら、野生動物と共生している。多少観光的になっているが、マサイのボマ（部落）を見学することも出来る。

この保護区内に、オルドヴァイ峡谷やラエトリがあり、人類発祥の地の一つと言える。オルドヴァイは1959年ルイス＆メリー・リーキー夫妻がアウストラロピテクス・ボイセイの化石骨を発掘したことで知られ、現場には発掘当時の地層を示す断層が残され、小さな博物館がある。

☆宿泊☆

①ンゴロンゴロ・ワイルドライフロッジ（Ngorongoro Wildlide Lodge）

老舗ロッジ。H&L系列。立地条件はンゴロンゴロの中で一番よくテラスと部屋からクレーターの最奥部が眺められる。

②ンゴロンゴロ・セレナロッジ（Ngorongoro Serena Lodge）

外輪山南西部の高級ロッジ。近くにクレーターの入り口とマサイ村がある。

③ンゴロンゴロ・ソパロッジ（Ngorongoro Sopa Lodge）

外輪山の北部にある。クレーターへの入り口も別。小さなクレーターであるオルモティ（Olmoti）やエンパカーイ（Empakaai）で行うウオーキングサファリには便利。

④ンゴロンゴロ・クレーターロッジ（Ngorongoro Crater Lodge)

南アの＆Beyond系列の超高級ロッジ。

⑤ライノ・ロッジ（Rhino Lodge)

元保護区当局のゲストハウスを改装した簡素なロッジ。料理も美味しく、コストパフォーマンスが高い。ロッジからクレーターは見れない。

⑥ンドゥトゥ・サファリロッジ（Ndutu Safari Lodge）

セレンゲティ国立公園との境のNdutu湖畔に建つロッジで野性味溢れる。ジャネットが住みついている。2～4月にはセレンゲティ南部に滞留するヌーの大群、繁殖を見るには絶好の場所となる。

マニャラ湖国立公園
(Lake Manyara National Park)

面積330km2と小規模な国立公園であるが、ンゴロンゴロ、セレンゲティへの道筋にあるため、訪れる人は多い。マニャラ湖というソーダ湖を中心とした公園で、フラミンゴ、ペリカンなどが多い。2003年はフラミンゴの繁殖が見られたと言う。また森林性なのでゾウも多いが、有名な「木登りライオン」は最近また見られるようになった。ほかではできないナイトサファリができるのが魅力である。大地溝帯の断層がはっきり見られる。入園料$53.10／日（VAT18%込み）。

☆宿泊☆

①レイクマニャラ・ホテル（Lake Manyara Hotel）

老舗のH&L系列。大地溝帯の断崖の上にたち、眺めは素晴らしい。

②レイクマニャラ・セレナロッジ（Lake Manyara Serena Lodge）

セレナ系列の高級ロッジ。大地溝帯の上に建つ。

③レイクマニャラ・ツリーロッジ（Lake Manyara Tree Lodge）

南アの＆Beyond系列の超高級ロッジ。

タランギーレ国立公園
(Tarangire National Park)

北部サーキットの一環で、セレンゲティ、ンゴロンゴロ、マニャラ湖と連なるゾウの移動ルートにあるが、最近は周辺の人口増加によって孤島化が心配されている。バオバブの巨木が点在するサバンナと森林とゾウの国立公園である。面積2,600km2。入園料$53.1／日（VAT18%込み）。アルーシャの町から殆ど舗装道路を2～3時間走るとゲートに着くので、時間のない人は日帰りも可能である。

☆宿泊☆

①タランギーレ・サファリロッジ（Tarangire Safari Lodge）

タランギーレ川を見下ろす崖の上にある。展望が素晴らしい。

②タランギーレ・ソパロッジ（Tarangire Sopa Lodge）

ソパロッジ系列。ゲートからやや遠い。

③タランギーレ・ツリートップス（Tarangire Treetops）※公園外

Elewana系列の高級ロッジ。

④タランギーレ・リバーキャンプ（Tarangire River Camp）※公園外

タランギーレ川の崖の上にたつ。途中で川渡がある。雨期の間は通行不可能になることも。

アルーシャ国立公園
(Arusha National Park)

タンザニア第二の高峰メルー山(4,566m)を含む137km2の小さな公園。森林と湖、小さなクレーターがあり、アビシニア（クロシロ）コロブスや大小モメーラ湖のフラミンゴで有名である。メルー山登山もモメーラ・ゲートから2泊3日ないしは3泊4日で行われる。入園料$53.1／日（VAT18%込み）。アルーシャの町からモシ方向に幹線道路を走り、途中から山登りをして1時間弱でゲートに着く。大型肉食獣はいないが、キリン、バッファローは簡単に見られる。ウォーキングサファリや、モメーラ湖でのカヌーが可能。

☆宿泊☆

①モメラ・ワイルドライフロッジ（Momella Wildlife Lodge）

ジョン・ウェイン主演映画『ハタリ』の舞台になったことで有名な簡素なロッジ。朝夕腫れ上がるとキリマンジャロ山とメルー山の両方が見れる。

②アフリカンビュー・ロッジ（African View Lodge）※公園外

晴れていればメルー山が見れる。スタンダードクラスの宿。コストパフォーマンスが良い。