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読書ノート No.40   小倉充夫編『現代アフリカ社会と国際関係』

根本 利通(ねもととしみち) 小倉充夫編『現代アフリカ社会と国際関係-国際社会学の地平』(有信堂高文社、2012年11月刊、3,500円) 本書の目次は以下のようになっている。  序章 現代アフリカと国際関係(小倉充夫)  第1章 民族の分断と地域再編(眞城百華)...

Habari za Dar es Salaam No.136   "Rasimu ya Katiba Mpya" ― 憲法改正草案 ―

根本 利通(ねもととしみち) 2013年6月3日、ジョセフ・ワリオバ憲法改正委員会(CRC)委員長から、憲法改正草案(第一次案)が発表された。ワリオバ委員長はニエレレ大統領の下で首相を務めたことがあるが、本来は法律家(判事)である。選挙に弱く政治家としては早くに引退したが、...

読書ノート No.39   武内進一『現代アフリカの紛争と国家』

根本 利通(ねもととしみち) 武内進一『現代アフリカの紛争と国家-ポストコロニアル家産制国家とルワンダ・ジェノサイド』(明石書店、2009年2月刊、6,500円) 📷  本書の目次は以下のようになっている。  第Ⅰ部 1990年代アフリカの紛争をどう捉えるか...

Habari za Dar es Salaam No.135   "Bajeti 2013/4" ― 2013/4年度予算案 ―

根本 利通(ねもととしみち) 2013/4年度予算案編成・審議は、従来とは大幅な変更になった。例年6月の第二木曜日に予算案が発表され、それから国会で審議に入るのだが、今年は3月下旬には予算案の概要が新聞に報道され、4月の国会で審議が始まった。 📷 水を待つムヘザ県の女たち...

読書ノート No.37   オラウダ・イクイアーノ『アフリカ人、イクイアーノの生涯の興味深い物語』

根本 利通(ねもととしみち) オラウダ・イクイアーノ著、久野陽一訳『アフリカ人、イクイアーノの生涯の興味深い物語』(研究社、2012年8月刊、3,400円) 原著は1789年英国で出版された。英語版はダルエスサラームでもペンギン・クラシックスのシリーズで入手可能だったので、...

読書ノート No.35   石原保徳『大航海者たちの世紀』

根本 利通(ねもととしみち) 石原保徳『大航海者たちの世紀ーThe Epoch of Great Voyagers』(評論社、2005年2月刊、2,600円) 📷  本書の目次は以下のようになっている。 第Ⅰ部 大航海者たちの軌跡を追う  第1章 新しい世界周航のはじまり...

読書ノート No.34   高橋基樹『開発と国家』

根本 利通(ねもととしみち) 高橋基樹『開発と国家-アフリカ政治経済論序説』(勁草書房、2010年1月刊、4,200円) 📷  本書の目次は以下のようになっている。 序章 個別と普遍:政治研究者のアフリカへの眼差しから  第1章 方法論:開発研究と地域研究の架橋を目指して...

Habari za Dar es Salaam No.133   "Sensa 2012-2" ― 国勢調査2012年(2) ―

根本 利通(ねもととしみち) 2012年12月31日(大晦日!)に、待たれていた8月26日から実施されていた独立後第5回の国勢調査「国勢調査2012年」の速報値が発表された。実施の段階でいろいろ不規則なことがあったから遅れているのかなと心配されていたが、キクウェテ大統領の新...

読書ノート No.33   戸田真紀子編『帝国への抵抗』

根本 利通(ねもととしみち) 戸田真紀子編『帝国への抵抗-抑圧の導線を切断する』(世界思想社、2006年4月刊、1,600円) 本書の目次は以下のようになっている。 第1章 帝国に支配されるアフリカ(戸田真紀子)  第2章 「土地と自由のための闘い」か「マウマウ」か(G.C...

Habari za Dar es Salaam No.132   "Jirani yetu" ― わが隣国 ―

根本 利通(ねもととしみち) タンザニアが国境を接している隣国というのは8カ国ある。東から反時計回りにいうと、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、コンゴ(民)、ザンビア、マラウィ、モザンビークである。このうち、コンゴは陸の国境はなく、タンガニーカ湖を挟んだ対岸である。そう...

読書ノート No.32   伊藤義将『コーヒーの森の民族生態誌』

根本 利通(ねもととしみち) 伊藤義将『コーヒーの森の民族生態誌-エチオピア高原南西部高地森林域における人と自然の関係-』(京都大学アフリカ地域研究資料センター、2012年3月刊、1,800円) 📷  本書の目次は以下のようになっている。 第1章 はじめに...

読書ノート No.31   川端正久・落合雄彦編『アフリカ国家を再考する』

根本 利通(ねもととしみち) 川端正久・落合雄彦編『アフリカ国家を再考する』(晃洋書房、2006年3月刊、4,800円) 本書の目次と執筆者は以下のようになっている。 第1章 アフリカ国家論争を俯瞰する(川端正久) 第2章 アフリカ国家論:フランス語圏からのアプローチ(加茂...

Habari za Dar es Salaam No.131   "Kilombero Valley" ― キロンベロ谷―

根本 利通(ねもととしみち) 2012年9月からキロンベロ谷のニュースがときどき新聞をにぎわすようになった。キロンベロ谷はダルエスサラームから見ると南西のモロゴロ州にあり、タンザニア最大の河川ルフィジ川の有力支流のキロンベロ川が貫流する大湿地帯となっており、タンザニアでも有...

読書ノート No.30   佐藤芳之『アフリカの奇跡』

根本 利通(ねもととしみち) 佐藤芳之『OUT OF AFRICA アフリカの奇跡-世界に誇れる日本人ビジネスマンの物語』   (朝日新聞出版、2012年7月刊、1,400円) 📷  本書の目次は以下のようになっている。 序章 風の吹き始める場所 1章 アフリカへ...

Habari za Dar es Salaam No.130   "Babu wa Loliondo (2)" ― ロリオンドのバブー-後日談―

根本 利通(ねもととしみち) もう2年前になるが、ダルエスサラーム通信第109回で、エイズ、がん、糖尿病、高血圧などに効く万能薬を作ったというロリオンドのバブーの話題を伝えたことがある。その時は「こんな流行もある」という程度の興味だった。が、2011年6月に発行された政府統...

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